介入額を試算してみました

2011年10月に政府・日銀による単独の“円売り介入”が実施されました。為替介入は2011年8月以来となり、介入前に75円半ばで推移していたドル円(USD/JPY)では、一時4円あまりも急騰しました。FOMCをはじめ、G20サミットを控えており、日経平均も堅調に推移していた経緯を考えると、この介入はサプライズ的なタイミングとなったといえるのではないでしょうか。過去の経緯からみても、国家予算を数兆円規模で消費する介入は無駄使いとされており、マーケットの流れを覆すことは難しいとされていますが、今回の介入はタイミングなど含め、これまでのどの介入よりもインパクトが強く、効果的であったという声がチラホラ聞こえてきます。

 

では、いったい今回の為替介入ではいくら使ったのでしょうか?

 

介入直後には正確な金額は発表されません。実際にいくら介入したかは財務省から発表される“外国為替平衡操作”で知ることができ、これは月次で当月最終営業日に発表されます。今回の10月31日に行われた介入は、決済日を迎える2営業日後の扱いとなるため、11月末の発表となります。しかし、日銀HPから速報値を確認することでいちはやく介入額の予測をたてることができます。日銀当座預金増減要因と金融調節(11月2日分)で、31日の介入決済日である11月2日の「財政等要因(財政等の支払い額見込み)」は7.68兆円となっています。介入前の民間予想が−3,000億円から+2,000億円程度だったため、今回の介入額は7.5〜8兆円程度と予測できます。

 

介入の資金は、政府短期証券(FB)を債券市場で発行する事により、民間や日銀(政府短期証券は国債ではあるが財政法で日銀による直接引き受けが可能)などから借り入れて介入資金を調達しています。財務省のHPで政府短期証券の外国為替資金証券(23年度)の限度を調べると“150兆円”となっています。介入などで使用する資金は政府短期証券の外国為替資金証券の範囲内と決まっているので、使えるお金は150兆円以内ということになります。しかし、介入以外にも使途はたくさんあるので、介入だけに丸々使えるわけではありません。ちなみに、既に使用してしまった分は政府短期証券増減及び現在高表から確認することができます。直近の公式データは6月末(111.8兆円)までしか確認できませんが、限度額の150兆円から既に使用してしまった分の111.8兆円と8月に介入で使用した約4.5兆円、今回のおおよその目安として算出した介入額7兆円を引くと、約26.2兆円となります。

 

150兆円(限度額)
  • −111.8兆円(既に発行済み額)
  • −4.5兆円(8月介入分)
  • −7兆円(今回のおおよその介入額)
  • =26.7兆円(残余力)

 

今後介入に資金として使える資金は約26.7兆円に減少したことなります。今回の介入措置により、介入前の円最高値を更新し続けた状況からは免れられていることは評価できるのではないかと思います。

 

参考:2011年の介入履歴

介入実施日 介入金額
2011年9月29日〜2011年10月27日 0円
2011年8月30日〜2011年 9月28日 0円
2011年7月28日〜2011年 8月29日 4兆5,129億円
2011年6月29日〜2011年 7月27日 0円
2011年5月30日〜2011年 6月28日 0円
2011年4月27日〜2011年 5月27日 0円
2011年3月30日〜2011年 4月26日 0円

2011年2月25日〜2011年 3月29日
日・米・加・欧州中銀によるドル買い/円売りの協調介入実施

6,925億円

 

2011年1月28日〜2011年 2月24日 0円

※情報提供サイト:クルップの情報商材レビューサイト!FX投資で使えるのは・・・

為替Favoriteリンク

FX自動売買で投資生活@無料のシステムトレード口座比較!

介入時に大きく変動した為替相場、ロスカットルールを決めていなかったために大きく損失を被った方もいると思います。自動売買を利用したシステムトレードなら、利食いと損切りをシステムで行なってくれるので、FXを始めたばかりの初心者にも安心して利用できる投資手法なのです。そんな自動売買システムが利用できるFX業者を徹底比較しているサイトがこの「FX自動売買で投資生活@無料のシステムトレード口座比較!」です。